2011年5月30日
アラクサラネットワークス株式会社
フォーティネットジャパン株式会社

アラクサラとフォーティネットが複数部門の混在するネットワークでの情報セキュリティ管理を簡易化

仮想化技術を活用し、機器台数も削減

アラクサラネットワークス株式会社(本社: 神奈川県川崎市 代表取締役社長 滝安美弘 以下アラクサラ)とフォーティネットジャパン株式会社(本社: 東京都港区 代表取締役社長 新免泰幸 以下フォーティネット)は、両社の仮想化技術を組み合わせることで、複数の部門が混在するネットワークにおいて、部門ごとに異なる情報セキュリティの設定(セキュリティポリシー)を容易に管理できる、情報セキュリティソリューションを実現しました。また、インターネット側とイントラネット間のスイッチ、およびファイアウォールを統合することも可能で、機器の台数を削減し、設備投資効率が向上できます。

これまで、ネットワークに対して情報セキュリティポリシー(外部ネットワークとの通信可否や、許可するサービスの種類など)が異なる複数の部門がある場合には、それぞれの部門がネットワークを独立して構築し、それぞれがファイアウォールを備えることが一般的でした。しかし、設備投資効率やネットワークの運用効率を考えると、これらのネットワークを統合して一元的に運用したいという要望が高まっております。

これに対して、両社で実現したソリューションは、アラクサラのネットワーク仮想化技術であるネットワーク・パーティションと、フォーティネットのファイアウォール仮想化技術であるVDOM(仮想ドメイン)機能を組み合わせることにより、ネットワークの統合とセキュリティポリシーの一元管理を可能とするものです。具体的には、ネットワーク・パーティションによって、仮想的に分割したネットワークに対して、VDOMによる仮想的なファイアウォールを割り当てます。これにより、統合化された物理ネットワーク上に、複数の独立したセキュリティポリシーを持つ、仮想ネットワークが構築できます(図1)。

このソリューションの特長は以下のとおりです。

  • 異なるセキュリティポリシーを持つ複数の部門のネットワークの統合が可能
  • インターネット側とイントラネット間のスイッチ、およびファイアウォールの統合が可能
  • これらの統合により、機器の台数を削減し、投資効率の向上が可能
  • これらの統合により、運用を一元化することで、運用効率が改善
  • セキュリティポリシーの管理を各部門に任せることも可能となり、運用の柔軟性が向上

このソリューションの対象となる製品は、アラクサラのAXシリーズ(*1)と、フォーティネットのFortiGate複合脅威セキュリティ・アプライアンスです。

両社では、共同で標準的なモデル構成を策定し、教育機関を始め、官公庁・地方自治体など、部門ごとにセキュリティポリシーを分けるニーズのあるマーケット向けソリューションとして共同検証を完了いたしました。今後、ネットワーク設計を簡単にするための設定ガイドやホワイトペーパーを用意し、共同セミナーなどでご提供する予定です。

なお、2011年6月8日から10日に幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2011のアラクサラブースにて、本ソリューションのデモを実施いたします。

別紙図1 : ネットワーク・パーティションとVDOMによるネットワーク構築例
別紙図2 : ネットワーク・パーティション
別紙図3 : 仮想ドメイン(VDOM)論理構成例

*1:対象となるAXシリーズは以下のとおり。
AX6000Sファミリー、AX3800Sシリーズ、AX3650S

図1
図1:ネットワーク・パーティションとVDOMによるネットワーク構築例

図2
図2:ネットワーク・パーティション

図3
図3:仮想ドメイン(VDOM)論理構成例

アラクサラネットワークス株式会社について (www.alaxala.com)
アラクサラネットワークス株式会社は、「快適で安心して使えるネットワークを世界の人々に提供し、豊かな情報通信社会の実現に貢献」を企業理念としています。情報ライフラインを支える概念としてギャランティード・ネットワークを提唱し、ネットワーク構築に必要な基幹系ルータおよびスイッチの開発から設計、製造、販売、保守のサービスを提供しています。

会社名 アラクサラネットワークス株式会社
設立日 2004年10月1日
代表者 代表取締役社長 滝安美弘
資本金 55億円
所在地 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 新川崎三井ビル西棟
従業員数 約300名 (2011年3月末現在)
URL http://www.alaxala.com/

フォーティネットについて (www.fortinet.com)
フォーティネットは (NASDAQ: FTNT) ネットワーク セキュリティ アプライアンスのワールドワイド プロバイダであり、統合脅威管理 (UTM) のマーケット リーダーでもあります。フォーティネットの製品とサブスクリプション サービスは、ダイナミックなセキュリティ脅威に対抗する広範で高性能な統合プロテクション機能を提供しつつ、ITセキュリティ インフラの簡易化も実現します。フォーティネットの顧客には、米フォーチュン誌が選出する2009 Fortune Global 100の大部分を含む世界中の大規模企業、サービスプロバイダ、行政機関が名を連ねています。フォーティネットのフラグシップであるFortiGate製品はASICによる高速なパフォーマンスを誇り、アプリケーションやネットワークの脅威から保護する多層セキュリティ機能が統合されています。フォーティネットの幅広い製品ラインはUTMにとどまらず、エンドポイントからデータベースやアプリケーションなどの境界やコアに至る大規模エンタープライズのセキュリティを保護します。フォーティネットは本社をカリフォルニア州サニーベールに構え、世界中にオフィスを展開しています。

Copyright© 2011 Fortinet, Inc. All rights reserved. ® と™のマークはいずれも、Fortinet, Inc.、その子会社および関連団体の米国における登録商標および未登録の商標であることを示します。フォーティネットの商標には、Fortinet、FortiGate、FortiGuard、FortiManager、FortiMail、FortiClient、FortiCare、FortiAnalyzer、FortiReporter、FortiOS、FortiASIC、FortiWiFi、FortiSwitch、FortiVoIP、FortiBIOS、FortiLog、FortiResponse、FortiCarrier、FortiScan、FortiAP、FortiDB、FortiWebなどがありますが、これだけにとどまりません。その他の商標は、各所有者に帰属します。フォーティネットは、サードパーティに帰する本書での声明や認可について中立的な立場で実証してはおらず、またフォーティネットはそのような声明を保証することもありません。本ニュースリリースには、不確実性や仮説を伴う前向きな内容が含まれている場合があります。不確実性が現実になったり、あるいは仮定が正しくないことが判明したりした場合、そうした前向きな声明や仮説で表明または暗示された内容とは実質的に結果が異なる場合があります。史実に関する声明を除くすべての声明は、前向きな声明であると判断されるべきものです。フォーティネットは、どの前向きな声明についても改正する義務を負わず、またこれらの前向きな声明を改正する方針もありません。